翻訳者のホンネ

d-lights翻訳サービスは、「少数精鋭」をモットーとする英語↔日本語専門の翻訳事務所です。「少数精鋭」は、好んでそうなったというよりも、事務所の体制を整えていく中で必然的にそうならざるを得なかったというのが偽らざるところです。

翻訳事務所は、クライアントから翻訳の案件の発注を受け、それを翻訳者に割り振って最終的な納品物に仕上げて納品するのが仕事です。これは単純に右から左に案件を流せばいいだけではなく、内容をきちんと把握し、進行を管理しながら行わねばならない仕事です。翻訳の中身のことがわかっていないと、なかなかできる仕事ではありません。

この核となる仕事を、翻訳者でもある私自身が行っていることで、私どもの事務所の品質は保たれているのだと自負しています。その一方で、私自身が翻訳者としての自分自身の品質を保つためにはやはり事務仕事ばかりするのではなく、実際の翻訳にも自分自身で手を染めなければなりません。結果として、あまり大量の案件は扱えず、多数の翻訳者を維持していくことも不可能になります。

また、一人の翻訳者としてあれこれ要求水準の高い私を満足させてくれる翻訳者(そしてこういう弱小事務所で満足してくれる翻訳者)は、数多くありません。結果として、どちらにしても多数の翻訳者は集まりません。

これまで多いときでも翻訳者が10人に達したことはありませんでしたし、平均すれば年間4〜5人で回していきたのが実態です。数十人から数百人もの登録翻訳者を抱える大手エージェンシーとは比べものになりません。

けれど、強みは何よりも、私自身が翻訳者であるということです。翻訳の作業内容がわかるだけでなく、翻訳者の気持ちもわかります。だからこそ、小さいながらもしっかりと歩んでこれたのだと思います。

ここでは、一人の翻訳者として、あれこれ思うことを書き綴っていきたいと思います。

d-lights翻訳サービス代表 松本淳