主語と述語の見つけ方

この記事は、2007-07-05 11:06:48 pmにポストしたものの再掲です。

英文を解釈するひとつの有効な方法は、その文章の書き手が、どのような戦略で文章を組み立てようとしているのかを知ることでしょう。そういう意味で参考になるのは、たとえば、Roy Peter Clark博士の”Fifty Writing Tools“でしょう。Clark博士はジャーナリストが文章を書くときに使うべきヒントを「50の道具」にまとめて昨年秋に出版されました。このようなwritingのコツは、多くの英語の書き手が心得ているものです。これを知ることは、英文にあらわれた特徴を理解するのに役立つというわけです。

たとえば、その50のコツの第一にあげられているのは、「Begin sentences with subjects and verbs. Make meaning early, then let weaker elements branch to the right.」という鉄則です。わかりやすい文章を書くためには、一文の冒頭に主語と動詞を集め、文が何を表現しているのかを明らかにします。その上で、修飾節を後ろにどんどんぶら下げていくわけです。

このようなコツをわざわざ書かねばならないということは、つまりはすべての英語の書き手がこういった戦略をとっているわけではないということなのですが、それでも、多くの書き手、特に書籍や論文、雑誌記事などを書くようなプロフェッショナルな書き手の多くは、それを意識していると考えていいでしょう。

そこで、英文和訳にあたって翻訳者は何を心得るべきかというと、

  • 主語と述語は一文の頭の方を探せ。

ということになります。ひとつの文の中には複数の節が存在し、その中にはさまざまな体言や用言が混在します。そこから文の骨格ともいうべき主語と述語を探し出すことは、英文を解釈する上で基本中の基本です。そして、それらを真っ先に探すべき場所は、文の冒頭付近になるわけなのです。

英語の作文術を心得ておくことは、それを利用して書かれた文章を理解する上で、こんなふうに役立つのです。


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