翻訳者の人材需要と供給

翻訳会社が募集している翻訳者は、基本的にフリーランサーです。受注の波を平準化するための社外翻訳者を求めているわけです。インターネットで翻訳会社のサイトを訪問すれば、翻訳者募集のバナーを見つけることは珍しくありません。こういうのはフリーランサーを募集しているのですね。その一方、各社がどのようにしてインハウス(社内)翻訳者を補充しているのか、そこはよくわかりません。ハローワークの求人などを見るとたまに翻訳事務所からの求人もあるようですが、数は多くないようです。

むしろ、そういった求人情報によく出まわるのは人材派遣業者からの求人です。翻訳者は比較的古くから人材派遣が認められてきた業種であり、一般企業からの需要もそこそこにあるようです。外資系の企業などはコンスタントに社内外の文書の翻訳需要がありますが、技術系の企業や土木系の企業などでもプロジェクトによっては数年単位で翻訳者を抱える必要が発生する場合があるようで、人材派遣業のひとつの領域になっているようです。翻訳・通訳専門の人材派遣業者に出会ったこともあります。ちなみに、数ヶ月単位の企業内需要に対して翻訳事務所に翻訳者の派遣(専任者の常駐出張)を求めることもあるようですが、d-lightsではこれに対応していません。単純にそういう人材をもっていないからです。

企業内での翻訳実務の経験は、翻訳者にとっていい修行になります。私自身が(翻訳専任ではありませんでしたが)2年間の企業内翻訳者としての経験後にd-lights翻訳サービスの設立に参加しました。d-lightsの翻訳者のなかにも、企業内実務の経験者は少なくありません。やはり、人材派遣も含めて企業内の翻訳ニーズが一定の翻訳者供給力になってるのでしょうね。


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