新人発掘

この記事は、2009-09-12 4:33:05 pmにポストしたものの再掲です。

こういうところで「翻訳者募集」などとうっかり書くと、「使ってください」というメールがどっと届くことになります。景気がよくないといわれるせいで、人材があふれているのでしょう。ときどき、募集もかけていないのに「翻訳者として登録してください」というメールも舞い込みます。

実のところ、昨年(「リーマンショック」の年)は私のところも仕事が例年になく少なく、売上があがらなくて困りました。売上が落ちるのも苦しいのですが、翻訳者に仕事をまわせないのが辛いところでした。翻訳者の信頼を得ていい仕事をしてもらうためには、コンスタントに仕事を回す必要があります。忙しいときだけこちらの都合のいいように仕事をしてほしいなどというのは、虫のよすぎるはなしですから。ということで、特に昨年は、新たな翻訳者を補充する必要も余力もありませんでした。

けれど、ありがたいことに、地道に仕事を続けていれば、いつかは受注に結びつきます。先月になって相次いで大型案件のお話を頂くことができ、さて、手持ちの翻訳者だけではちょっと手に余るかもしれないと思いはじめた矢先に、絶妙のタイミングで「翻訳者は要りませんか」というメールが舞い込みました。

実のところ、翻訳者の採用にあたってはいくつかの基準を内部で設けています。細かいことを明かすとそれを参考にした応募者が出てきて困るのですが、差し支えのないところでは実務経験3年以上とか、職務経歴書を和文・英文の両方で提出することとかいった基準があります。今回の応募者は、うまい具合にその基準を満たしていました。そして、サンプルも悪くありません。ということで、試しにひとつ案件を任せてみることにしました。

ただ、新しい翻訳者を使うときには気を遣います。契約書その他の煩雑な事務作業はいいとして、何よりも私たちの事務所の基本的な考え方を理解してもらわねばなりません。さらに、どの程度の品質を出せる実力があるのか、じっくりと力を読み取っていかなければなりません。そして、その実力にふさわしい報酬を決めていく必要もあります。このような作業を経て、ようやく適材適所に配置していくことができるわけです。そうなってようやく、私たちのチームの一員です。

さて、海のものとも山のものともつかないこの新人氏、どういう結果を出してくれるか、楽しみです。



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