Google翻訳を使った英文の書き方

この記事は、2011-07-11 にポストしたものの再掲です。

数年のうちにはこのエントリ自体がものすごく古臭くて実情を反映しなくなるかもしれないということを前提に書くのですが、Google翻訳は、少なくとも日本語と英語の間については、おおまかな内容を推測する以上の役にはたちません。たぶん数年のうちに大幅に改善するとは思いますが、現状では、Google翻訳を使って英文のページを日本語に変換して読もうと思っても、頭が痛くなるだけです。逆も同じで、翻訳業務の実用上はあんまり意味がないのがGoogle翻訳をはじめとする多くの自動翻訳ソフト・サービスです。

けれど、それではこのサービスに全く意味がないのかというと、そうではありません。まず、ヨーロッパ語間の翻訳精度は日本語と英語の間に比べればはるかに高く、たとえばフランス語のページやドイツ語のページを英語に翻訳すると、ところどころ意味のとりづらいところや意味不明なところがある程度で、だいたい理解できてしまいます。微妙な表現や表現の美しさとかを問題にするのでなければ、ほぼこれでOKなんじゃないかと思うほどです(残念ながらそれを正確に評価できるほどにはフランス語やドイツ語のことは知りませんので推測です)。ですから、これは英語以外のヨーロッパ語で書かれた資料を読み解く際に非常に助かります。

それから、日本語と英語の間でも、短い文や構造がはっきりした文なら、ある程度はだいじょうぶな翻訳をする力はもっています。ですから、「翻訳」ではなく、英文を書かねばならない場合には、原文の日本語を気をつけて書くことによって、Google翻訳を補助的に使うことができます。

そして、最近気がついたのですが、非ネイティブが英文を書こうとするときに、Google翻訳を使って文法チェックをする方法があります。これは、面倒ですが、うまく使えばかなりいい結果を出せますので、特に「英語は読めるけれど、書くのはちょっと苦手で」という方にお勧めです。

まず、自力で英文を書きます。これを、Google翻訳を使って、いったんドイツ語、フランス語、スペイン語などのヨーロッパ言語に翻訳します。そして、翻訳結果をコピーし、これをもう一度Google翻訳で逆向きに英語に翻訳します。原文が正確に書けていれば、かなりの確率で、自分が書いたとおりの英文がフィードバックされるでしょう。もしも自分が書いたものと異なった結果がフィードバックされた場合には、それを参考に、自分がどこを間違えたのかを知ることができます。

特に、日本人は、冠詞、前置詞、単数・複数形、時制など、日本語になかったり重視されなかったりする文法事項で、不自然な英語を書いてしまう傾向があります。もしもGoogle翻訳が意味を大きく取り違えることがなければ、これらのマイナーな文法のエラーは、自動翻訳を通すことで修正されます。

もちろん、Google翻訳が大きく意味を取り違えて見当違いな方向に修正を加えてくることもあります。だから、この方法は、英文を正しく読むだけの力のある方にしかお薦めできません。それでも、「読めるけれど書くのはちょっと」というケースはけっこうあるものです。そしてそういう場合には、英語とその他のヨーロッパ言語の間の自動翻訳を利用することで、より正確な英文を作成できるかもしれないのです。

いちど、お試しください。


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