紺屋の白袴

この記事は、2009-03-25 11:16:01 amにポストしたものの再掲です。

Webサイトに少し手を入れようと思い、少し前からいくつかのWeb屋さんにコンタクトをとってきました。Webのことは、ユーザーとして少しの知識はあるのですが、やはり素人です。全体像はさっぱり見えません。ですから、サイトの改訂といっても、どんな方向に、どんなことを、どの程度やればいいのか(そのためにどの程度の予算が必要なのか)、まったく見当がつきません。そこで、申し訳ないのですが、いくつかの業者様に話を聞いて、その中で身の丈にあった最も有効な方法を決めようと思いました。だから、Web屋さんから見れば「相見積り」をとられているようなもので、厄介な客だろうと思います。もちろん、こちらのつもりとしては、上記のようにまったく五里霧中なので専門家に教えてもらわなければ方針が定まらないからということの方が大きいのであって、価格やサービスを競わせるつもりではないのです。

ともかくも、そんなふうに数社にコンタクトをとってみて、詳しい話以前に「ああ、ここはやめておこう」と思った業者がひとつありました。それは、ごく些細な理由です。些細な理由が、とびこみの客にとっては大きいのです。

特別にWeb屋さんの知り合いがあるわけではないので、Googleのような検索エンジンを使ってよさそうな業者のあたりをつけました。Web屋さんに関しては、これは比較的簡単です。というのは、今回のWebサイト改訂の目的が検索順位のアップだからです。検索エンジンでWeb屋さんを探したときに上位に出てくる業者であれば、そういったいわゆるSEO技術がしっかりしていると予想できるでしょう。そういうところにこそ依頼すべきだというわけです。もちろんWeb屋さんにもいろいろありますから、単純に上位から順にというのではなく、そこはそれぞれのサイトを見て検討するという手順です。

さて、そうやって「ここは」と思う業者に連絡をとろうとしたのですが、まず、サイトに記載の電話番号が変わっていました。NTTの音声案内で番号変更がわかるので問題はないといえなくもないのですが、これは明らかに自社のサイトの更新を怠っている証拠ではないでしょうか。この段階で半分くらい気持ちが萎えましたが、まあ、番号は昨日変わったばかりかもしれません。気を取り直して案内の番号にかけてみると、担当者不在とのこと。まあ、いい仕事をしていれば忙しいのは当然でしょう。そこで、「では、Webのフォームから連絡入れておきますよ」と言って、サイトにあった連絡フォームにざっとした事情を書いて送りました。

さて、しばらくたって、担当者が戻ったのか、メールがありました。それを見てがっかりです。「フォームからのメールが文字化けていましたので、再送信願えませんか」とのこと。いえ、こういった文字化けは決して珍しいものではありませんし、再送信するのも何の問題もありません。通常の取引先なら、何とも思わないでしょう。けれど、このサイトは、Web屋さんのサイトなのです。いってみれば、仕事のサンプルのようなものでしょう。そこで文字化けが発生するとなると、そういった仕事をしている業者に、自分のところのサイトを任せたいという気持ちにならないのは言うまでもありませんね。

こういうのを、紺屋の白袴というのでしょう。しかし、笑ってばかりはいられません。というのは、似たような恥ずかしいことが、自分のところのサイトにもあったからです。私たちは「英語のスペシャリスト」を自認しています。そのスペシャリストのサイトにタイプミスがあったら… こんな恥ずかしいことはありませんね。けれど、それがあったのです。それも、開設から2年以上も気づかずに放置されていました。

これを指摘してくれたのはあるクライアント様でしたが、このクライアントからは十分な信頼をいただける実績を積んだあとだったので、笑い話ですみました。けれど、こんな凡ミスで失っていたお客様も、ひょっとしたらあったかもしれません。

紺屋の白袴、十分に気をつけたいと思います。


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